パスポート写真のサイズ規格を読み解く:mm・顔の長さ・ピクセル
パスポート写真のサイズと聞くと、35×45mmの一つの数字を思い浮かべがちですが、実際に審査されるのは「用紙の大きさ」「顔の長さ」「頭の上の余白」の組み合わせです。オンライン申請ならピクセルと容量も加わります。この記事では、規格の読み方と、自分で測って確かめる方法を整理します。
パスポート写真のサイズは3つの数字でできている
ひとつ目は用紙の外寸、ふたつ目は写真の中の顔の長さ、みっつ目は頭の上の余白です。たとえば日本のパスポートは、外寸が横35mm、縦45mm、顔の長さが32〜36mm、頭の上の余白が2〜6mmです。外寸が合っていても、顔が小さければ不備になります。
写真店で「パスポートサイズ」と頼むと、外寸だけを合わせた写真が出てくることがあります。顔の長さと余白は、撮影のときの構図で決まるので、あとから切り直しても直せません。外寸と構図は、ひとまとまりで考えてください。
国によって違う、パスポート写真のサイズ規格
このツールの規格カードに載っている数値を並べます。日本、韓国、オーストラリア、イギリス、シェンゲン圏の国々は35×45mmです。アメリカは51×51mm(2×2インチ)、中国は33×48mmです。顔の長さは、日本、韓国、オーストラリア、シェンゲン圏が32〜36mm、アメリカが25〜35mm、イギリスが29〜34mm、中国が28〜33mmです。
同じ35×45mmでも、顔の長さが違う国があります。海外の書類を作るときは、日本の感覚で選ばず、国と書類を指定して規格カードを読んでください。なお、ここの数値は確認した時点のもので、改訂されることがあります。
- 日本:35×45mm、顔32〜36mm、余白2〜6mm
- アメリカ:51×51mm、顔25〜35mm
- イギリス:35×45mm、顔29〜34mm
- 中国:33×48mm、顔28〜33mm、余白3〜5mm
顔の長さは「どこからどこまで」を測るのか
顔の長さの測り方は、国によって二通りあります。日本、アメリカ、中国は、あごから髪の最上部までを測ります。韓国、イギリス、シェンゲン圏の国々は、あごから頭蓋骨の頂点までを測り、髪の量は含めません。
髪にボリュームがある人は、日本の基準だと顔が小さめに収まります。反対に、頭頂部が薄い人や髪を低くまとめた人は、基準の差が小さくなります。ツールは、書類ごとの測り方で枠を作るので、サイズ表の数字を自分で換算する必要はありません。
ミリ・インチ・ピクセルを換算する計算
1インチは25.4mmです。51mmは2インチなので、アメリカの写真はこの値から来ています。ピクセル数は、長さ(mm)を25.4で割ってインチにし、解像度(dpi)を掛ければ求められます。35mmを300dpiで保存すると約413px、45mmなら約531pxです。600dpiなら、その倍になります。
紙の写真に解像度の表示は要りませんが、画像ファイルで出すときは、ピクセル数が条件になることがあります。たとえばアメリカのビザ用のデータは1200×1200px、イギリスのオンライン用は900×1157px、中国のビザ用は420×560pxです。インドの電子ビザは、350〜1000pxの正方形が条件です。
ファイルの容量にも上限がある
オンラインの申請フォームには、容量の制限があることが少なくありません。規格カードによると、アメリカのビザ用データは240KB以下、中国のビザ用は40〜120KB、インドの電子ビザは10〜300KB、イギリスは50KB〜10MBです。ピクセル数が合っていても、容量が上限を超えるとアップロードを断られます。
容量を抑えるには、画質を少し下げて保存します。ツールは、書類ごとの上限に収まるよう画質を自動で調整します。日本のパスポートとマイナンバーカードの規格カードには、画像ファイルの条件は載っていません。ファイルで出す場合は、申請ページの案内で条件を確認してください。
自分で測って確かめる手順
紙の写真なら、定規で測ります。まず外寸を縦横で測り、次にあごの先から髪の最上部までの長さを測ります。最後に、頭の上の空きを測ります。日本のパスポートなら、顔が32〜36mm、空きが2〜6mmに入っていれば、数値上は条件を満たしています。
画面で確かめたいときは、「規格と注意事項を見る」で規格を読み、「微調整」の「サイズのガイドを表示」で、顔が枠に収まっているかを見ます。「顔の大きさ(許容範囲内)」のバーで、許容範囲の中で大きさを動かせます。数値はあくまで目安で、受理の判断は発行する窓口が行います。
サイズ以外で不備になりやすい点
サイズが合っていても、背景が白でない、影がある、眼鏡に光が映っている、左右反転している、といった理由で不備になることがあります。日本の書類では、反転した写真と加工した写真は認められません。
運転免許証用の24×30mmや履歴書用の30×40mmは、提出先が決めた大きさです。パスポート用の写真を縮めて流用すると、顔の比率が合わないことがあるので、書類ごとに作り分けるのが確実です。
よくある質問
パスポート写真のサイズは、日本では何mmですか?
横35mm、縦45mmです。写真の中の顔は、あごから髪の最上部まで32〜36mm、頭の上の余白は2〜6mmとされています。マイナンバーカードも同じ数値です。
パスポート写真のサイズを自分で調べるとき、ピクセルでも指定できますか?
日本の紙の申請ではミリで考えます。画像ファイルで出す書類では、ピクセルで指定されます。mmを25.4で割り、dpiを掛けるとピクセルに直せます。
35×45mmの写真を、そのまま2×2インチの書類に使えますか?
使えません。2×2インチは約51×51mmで、縦横比が違います。国と書類を選び直して、作り直してください。
写真店のパスポート用と、自分で作った写真は同じ扱いですか?
規格を満たしていれば、同じ書類に使えます。確認されるのは作り方ではなく、サイズ、顔の長さ、背景、鮮明さなどの条件です。